現役大手外資系の採用マネジャーが面接プロセス・内容を大公開

Interview 外資系で働く

外資系企業を受けることになったんですが、何が聞かれるのかわからない…。準備したいけど、何をしたらいいのかわからないです…。

asano
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その疑問にお答えします!

私の働く会社は、業界では有名な、とある大手IT企業です。
これまで、面接も数え切れないほどしてきて、定期的に面接官向けのトレーニングも受けています。

これから外資系企業の面接を受ける方に、有益な情報を解説していきたいと思います。

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実際の外資系企業の面接プロセス・内容を大公開

通常、私の勤める会社では、採用までに3回程度の面接をしています。
書類審査を合わせると、4度の審査を突破する必要があります。

  1. 書類審査
  2. 第一次面接
  3. 第二次面接
  4. 最終面接

期間としては、1〜4までで、2ヶ月ほどかかるのが通常です。

書類審査

このプロセスは、リクルーターが全ての書類をスクリーニング・電話で会話し、面接者を選出します。

確認するのは主に下記の5点です。

  1. なぜ弊社を志望しているか
  2. なぜこのポジションを志望しているのか
  3. 語学力(英語力・日本語力)十分か
  4. 会社の文化に合う人材か
  5. そのポジションの最低限のスキルはあるか


ここで声を大にして言いたいのが、1と2は正直気にすることはありません。

多くの人が、この部分を調べたり考えるのに時間を費やしていると思います。
が、そこまで重要ではありません。
極端な話、会社のことも「今回初めて知りました。〜を売っているのは知っています。」程度でも問題ないです。

というのも、会社としても、面接を受ける方は何社も受けていることを理解しています。特に外資系企業となると、転職は頻繁に起こり得ます。
その人が、全ての会社の情報を調べ上げることは難しいこともわかっているので、そこに重きを置いていません。

3〜5の内容がすべてです。
そちらのアピールに時間を使いましょう。

第一次面接

ここでは、採用マネジャーの私と、チームメンバーの1〜2名が面接を行なっています。45分ほど行います。
ポジションにもよりますが、セールスならスーツは着たほうがいいですね。
それ以外の内勤職であれば、男性ならYシャツ、女性なら襟付きのTopsがオススメです。

全ての面接に共通しますが、
最初の20〜25分間にこちらから質問させていただき、後半の10〜15分程度を面接される方からの質問時間に当てています。

確認するのは、下記2点の内容が中心となります。

  • ポジションに合うか
    • 必要なスキルはあるか・あれば良いスキルはあるか
    • 実務を説明し、それに対してどう思うかを問う
  • チーム・会社の文化に合うか
    • 今までマネージャーや同僚から影響を受けましたか?受けたとしたら何ですか?
    • 今までマネージャーや同僚からアドバイスを受けたことはありますか?それはどんなアドバイスですか?それを聞き入れましたか?そのあとはどうなりましたか?
    • 会社と調和するには柔軟にならないといけない時もありますが、一つだけ譲れないものがあるとすれば何ですか?
    • 今までチームで何かを成し遂げたことはありますか?それはなんですか?何か問題に直面した場合は、どのように乗り越えましたか?
    • 何か今までのキャリアで達成したことはなんですか?どのように達成しましたか?

第二次面接

私の上司が面接をします。マンツーマンで40分です。

確認するのは、主に下記の2点です。

  • 知力
    • 自ら学ぶ姿勢があるか
    • 論理的思考があるか
    • 自分から新しいことを考え出すことはできるか
  • 主導力
    • 自己啓発力はあるか
    • 自主性はあるか
    • 柔軟性はあるか
    • 落ち着いて物事を判断できるか

知力といっても、数学の問題が解けるかなどのIQ的な意味ではなく、人としてどれだけ考える力があって、それを行動に移せるかということを見ます。

最終面接

私の上司の上司が面接をします。マンツーマンで30分です。

ここまで来るとあまり詳細の能力のチェックはされません。

上層部の人間になってくるので、コミュニケーション力はあるかという点が最も重視されますね。
これまでの全ての面接のサマリーというか、抜粋して似たような質問がされます。

最終面接でNGが入ることはほぼないので、第一次・第二次に全力投球が必要です。

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初めてでもOK!挑戦すれば可能性は大いにある

2020年夏現在、新型コロナウイルスの影響で、新規雇用を抑えている企業もあるとは思いますが、チャンスはまだまだあります。

私の会社でもまだポジションによっては募集をかけていますし、
また、私の会社に入社する人々も『初めて外資で働く!』という人は半数以上。

諦めずに挑戦し続けることが大事です。

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現役大手外資系企業の採用マネジャーの私が採用したい人材

外資系企業を受けようとしてる人が抑えるポイント。
結論は、会社や製品への思いではなく、能力や経験を最大限にアピールすること。

よく日系の企業にあるような忠誠心などは、外資系企業には求められていません。



色々な質問がされますが、極論、あなたの能力をいろいろな質問で攻めてくるのが外資系の面接です。時間を使うのなら、自分のスキルや能力。その理由を経験から証明してください。
それを、何パターンも用意してくださいね。


是非、皆さんの面接がうまくいきますように!

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