外資系と日系企業の違い!経験者が語る本当のメリットとデメリット

現役外資系OL 兼 英会話講師のasanoです。

よく聞かれる質問のひとつがこれです。

『外資系って成果主義だから、結果残さなかったら、すぐにクビになるんじゃない?1、2年ですぐ辞めて、また転職するんでしょ?』

はっきり言います。そんなことはありません。

正直、世に出回っている「外資系企業と日系企業の違いは?」というような記事を見るたび、残念な気持ちになります。
執筆者は外資系企業での就業経験もなく、ネットで調べた内容を並び立てている印象を受けます。

今日は、日系と外資系企業の両方で働いている私の実体験をもとに、メリットとデメリットについてお話しします!

英語を習得し、自由なライフスタイルを手に入れてもらうための情報発信を行っている asano です。
20歳で大学を中退。英語力ゼロ。奮起し渡米。24歳でカレッジを卒業。卒業後は、ウェブマーケティングのベンチャー企業を経て、仏大手ウェブ広告会社に移籍。同時に英会話指導を開始し、のべ300人への英語指導経験をもつ。大手英会話スクールの人気講師。 >> もっと読む
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外資系?日系?ってナニ?

そもそも、外資系ってなんのことをいうのでしょうか?

私も、初めて聞いたときは、なんか海外関係の会社で、「入るのが難しそうな会社だな」くらいにしか思っていませんでした。

外資系企業とは、その名の通り、
国の投資家などが投した会社」ということです。
つまり、まず外国で会社が設立されて、ビジネスがうまくいったから日本にも進出してきた会社ということですね。

日系企業は、逆に、
本の投資家などが投資した会社」ということ、つまりは、日本で設立されていた会社です。

カンタンですね!

ちなみに、経済産業省の調査では、
日本にある外資系企業の数は、5,600社と言われており、
対して日系企業の数は、4,000,000社(400万社)と言われています。
関連リンク: 経済産業省 外資系企業動向調査

企業数でみると、たった0.14%しか外資系企業はないなんて、少ないことに驚きですよね。

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外資系企業のメリット

ここからは、私が実体験から、外資系のメリットをお伝えします。

すべて、個人のライフスタイルやファミリーを優先に、さまざまなルールが定められています。

団結力の高さ

外資系企業も、成果主義だけではない企業もたくさんあります。
冒頭でもお話しした通り、海外から来ている会社なので、「その会社を日本でも成功させよう!」という意識が強いです。
そのため、自分だけの結果でなく、チームの結果、会社全体の結果として、成功のために全員で協力し合う雰囲気が強い傾向にあります。

フレックスタイム制

フレックスタイムとは、名前の通り、フレックス(自由)に勤務時間を決められる制度です。
なので、何時に出社・帰宅してもOKです。

私は9:30 – 11:00の間に出社し、18:30 – 20:00くらいに帰宅しています。
人によっては、朝7:00に出社して、16:00に帰宅する人もいますよ!

自分のライフスタイルに合わせて、日によって変えてもいいので本当に助かります。

リモートワーク制

リモートワークとは、家から仕事をすることです。

私の会社では、特別な理由がない限り「毎日」リモートワークはできませんが、マネージャーの許可さえあればいつでもリモートワーク可能です。

特に、IT企業など、パソコンひとつあればどこでも仕事が成り立つ会社では、こういったスタイルが許可されているところが多いですね。

休暇の多さ

私の会社で言えば、入社開始年から、さまざまな名目の休暇が与えられています。

  • 年次休暇
  • 病気休暇
  • ファミリーケア休暇
  • ボランティア休暇

など、1年目から有給休暇が年間25日以上もらえます。
もちろん、毎年加算もされます。
年間25日ということは、1年間隔週の金曜すべて休んでも、余りが来ます。実際こういった取りかたをする人もいますよ!こんな風にいうと、

『そんないいことばかり言うけど、休みを取りにくい環境なんじゃないの?』

という声が聞こえてきそうですが、逆なんです。

外資系企業は特に、会社としての評価を気にする傾向にあるので、そう言った福利厚生の面で、社員がしっかり休暇を取得しているかというものをとても意識しています。

取得してない人のマネージャーには人事から強く注意喚起がいくので、ほとんどの人は、すべての休みを消化しています。

私は毎年最低2回長期休暇を取り、世界を旅行していますよ!

2019年は、全部で9ヶ国に訪れました。
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給与の高さ 

某大手人材紹介会社の調べによると、外資系と日系企業勤務者との給与の差は、20代〜50代まで一貫して、外資系企業勤務者のほうが +20%も高い傾向にあるそうです。

例えば、
30代の日系勤務者の給与が 500万円だとすると、外資系勤務者は600万円になりますね。

自由度の高さ

髪型が自由、服装が自由、など、いろいろありますが、個人的に嬉しいのは、上下関係があまりないことです。

例えば、日系企業でよくある飲み会。外資系企業でも、もちろんあります。
大きな違いは、外資系企業では、参加が本当に自由だと言うこと。
上司が来るからとか、付き合いだからとかを理由に、強制されることはまったくありません。 

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日系企業のメリット

退職金がある

日系企業といえば、外資系企業と比べて給与は低めですが、退職したときに「退職金」がもらえますね。

外資系企業でそのような制度はありません。

生涯この会社で働く!という覚悟がある人には、良い制度だと思いますが、先のことはわからないですよね。

残業手当が付く

外資系企業にはもともと「残業」という概念がなく、与えられた仕事は「勤務時間内に終わらせる」ことが当たり前となります。(そもそも時間内に終わらないような仕事を無理矢理させられるなどはありませんし、自分から「この仕事はこれだけかかる」というような判断を自分で計画します。)

そのため、外資系企業での残業代は、基本的には「みなし残業」と判断され、給与の中にもともと含まれています。

福利厚生が充実

これも賛否両論ありますが、日系企業の良いところは、住宅手当などが支給される点でしょうか。
外資系企業ではそういった考えはありません。
というのも、外資系企業では給与を高く支給されているため、その多い分をなににあててもよいと考えられているからです。

  • 住宅費
  • 旅費
  • 食費

こういった部分にも、外資系企業の自由さが表れています。

さいごに

いかがでしたか。

外資系企業、日系企業、どちらもメリットやデメリットはありますが、両方働いた経験のある私としては、外資系企業のほうが理解できる部分が多かったです。

というのも、給与的な面ひとつをとっても、定年まで拘束されて「退職金」を一気にもらえるのと、今からたくさんもらって、若いときから自由に時間もお金も費やし、有意義な時間を過ごしながらも、退職金に該当する預金も自分で十分できるからです。

考え方は人それぞれです。
自分にあった企業タイプを選んで、より良いワークライフを送ってくださいね!

※ 本内容は、筆者の独断な考え方ですのでご了承ください。

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