外資系企業に転職したいんですが、もし入れたとしても英語力が不安です。
最初は、不安ですよね。
外資系企業だからって、ネイティブみたいに英語が話せなくいとダメだと思っている人が多いですが、全然大丈夫なんですよ。
実際に、私が業務で使っている英単語を調べて検証してみたので、参考にして、もっと自信をもってくださいね!
こんにちは。英会話講師 兼 とある大手の外資系企業のチームマネジャーをしている、asano ( >> profile)です。
日本にある外資系企業って、実はそんなに英語を使わないケースもあります。(もちろん全てではありません)
私は特にチームマネジャーをしているので、世界各国のチームと話をする機会があります。英語を使用する機会は業務内の70%程度で、割と多い方だと思いますが、本当に難しい単語など使っていないんです。
よく、「英語の日常会話は中学レベルの英語力で大丈夫!」という声なども聞きますが、「外資系企業でやっていくにはどれほどの英語力が必要なのか?」について、今日は検証していきますね!
外資系企業で働くには、高校レベルの英単語力でOK
結論から言います。
高校レベル程度の英単語力があれば、一般外資系企業で十分やっていけます!
(大事なのは理解しようとする姿勢、プラス、多少のご自分の分野の専門用語が必要かなと思います😁)
検証方法
- 調査:
- すべてのEmailとChatの履歴から、すべての単語の洗い出し
- 分析:
- それをCEFRの単語リストと比較し、どのレベルの単語をどの割合使っているのかの分析
- 結論:
- 分析結果から結論を導く
1. 調査
とある1週間の私のEmailとChatの履歴を例にとり、すべて辿り、どんな単語を使用していたかを洗い出しました。
全部で633単語でした。(重複や、時制が違うのみの単語は省いています。)
私たちが中学1年までで習う単語が、おおよそ1000単語と言われています。
そう考えると、この数字ってかなり少ないですね!
2. 分析
CEFR(セファール)が提供している表と私が使った単語群を照らし合わせ、どのレベルの単語をどの割合で使用しているかを確かめました。
CEFR(セファール)とは?
CEFRとはCommon European Framework of Referenceの略語で、外国語におけるコミュニケーション能力を測る「ものさし」として、欧米を中心に広く活用されています。
CEFRでは、外国語の習熟度をA1、A2、B1、B2、C1、C2という6レベルに分けて評価しています。
日本の有名な語学学習ツールなどでも、この指標をベースにレベル分けしてありますよ。
()内は、日本の学校教育での相当レベルを指しています。
- A1
- 超初級(小学校〜中学1年程度)1,068単語
- A2
- 初級(中学2年~高校1年程度)1,352単語
- B1
- 中級(高校2年〜高校3年)2,353単語
- B2
- 中上級(大学受験~大学教養)2,692単語
- C1
- 上級
- C2
- 超上級
文部科学省:各資格・検定試験とCEFRとの対照表
CEFR(セファール)と比較した分析
私が業務で使用していた633単語ですが、詳細を調べると下記にようになりました。
CEFR | 日本の学校教育での相当レベル | 私が業務で使用した英単語数 | 割合 |
---|---|---|---|
A1 | 小学校〜中学1年程度 | 261 | 41% |
A2 | 中学2年~高校1年程度 | 137 | 22% |
B1 | 高校2年〜高校3年 | 83 | 13% |
B2 | 大学受験~大学教養 | 61 | 10% |
C1 – C2 | 大学教養〜ほぼネイティブ | 20 | 3% |
その他 | ※ スラング、短縮ワード、専門用語 | 71 | 11% |
Total | – | 633単語 | 100% |
※その他
– スラング… TGIF(Thanks god it’s Friday! = 金曜だね)など
– 短縮ワード… prolly (probablly=おそらく)、tho (though=だけれど)など
– 専門用語… 業界・業種によって変わってきます。半導体事業であれば”Semiconductor”や機械の名前であったりの英単語を知る必要があります。
高校1年程度までの英語力で63%、高校3年までだと76%、カバーされています。
結果分析から導く結論
私が実際に業務で使っている単語の難しさレベルを見てきました。
高校までの英語力で、76%以上の自然なビジネス表現が書ける!ことがお分かりいただけたでしょうか。
「たった76%しか書けない。」と思うかもしれませんが、私からすると「76%も書ける!」です。
76%だと低いと思う方もいるかもしれませんが、これはあくまで「高校英語レベルで自然なビジネス英語が書ける割合」がです。
100%(全体) – {76%(高校英語レベル) + スラング(11%)} = 13%(大学〜ネイティブレベル)
この13%(大学〜ネイティブレベル)ですが、調べたところ、簡単な表現に言い換えは可能なものばかりでした。
完璧な英語じゃなくていいんです。
表現は少し稚拙になってしまったとしても、相手に伝わることが一番重要です。
現に私のチームメンバーの子の英語力は、もともと中学レベル程度だったのですが、この1年でかなり進歩して、コミュニケーションに困ることない程度まで成長しています!(高校レベル英語力はついたと思います。)
むしろ、その都度、emailやchatなどで出会った単語を覚えていけばいいんです!
さいごに
いかがでしたか。
英語は難しい。特にビジネス英語なんて自分には無理だ・・・と思っている皆さん。
実際そんなことはなく、高校レベルの英語力でも大丈夫!
まずはトライしてみることです。
私の会社も例外ではなく、英語のスキルよりも、実際の業務の経験を重視することが多いです。
英語がわからなくても、それはそれで自分が学べる良いチャンス!(人はプレッシャーがないとできない人も多いですし・・・私を含め。)
自信を持って、トライしてみてくださいね!!!応援しています。
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