初めて英語を教えることになったのですが、英会話レッスンの指導方法がわかりません。
自分が話せると教えるでは、違いますよね。今日は実際に私が行なっている英会話レッスンを参考に、方法などを紹介していきますね。
サンプルレッスン
私の提供している、とあるレッスンの一例(初級者向け)です。
レッスン前にやること
その日教えるテーマをひとつ決める。
(今回は Frequency Expression = 頻度 を教える回を例にとります。)
用意するもの
- Frequency Expression「never, sometimes, often, usually, always」などのその日のテーマが表や文法が体系的にわかるもの
- 上記テーマを使ったダイアログ(会話文)
オンライン英会話レッスンの流れ
- 18:00
- 宿題チェック
- 18:05 (Warm-up)
- 挨拶と生徒の近況報告
- 18:10 (テーマ確認)
- 上記#1表や例文を使って説明
- 質問し、なるべく生徒が発話するよう促す
- 18:20 (リスニング)
- 上記#2会話文を聞いてもらう
- いくつか質問をして、理解度を確認
- 18:30 (スピーキング)
- 上記#2会話文を使用して、会話練習
- 18:45 (スピーキング)
- 上記#2会話文を自分に置き換えて、会話練習
- 18:55 (振り返り)
- その日に習った内容の締めくくり
このような構成で、1時間のレッスンを行うことが多いです。
ひとつのセクションは15分以上続けないようにしましょう。というのも、人は「15分周期に集中力の派が切れる」と言われています。
集中力を保持してもらうためにも、15分以内には必ず区切って、別の練習をしていきましょう。
生徒にアウトプット(発話)させているか
よく、英会話のレッスンで先生が主になって話してしまう人がいます。(私が行っていた語学学校の先生で、そういう先生が一人いました・・・。自分が話せないと、何のために来ているんだろう?という淋しい気持ちになってしまいますね。)
英会話のレッスンで、生徒さんは話す練習をするために来てくれています。もちろん先生がたくさん話してあげることで、リスニングの勉強にもなります。でもそれは家でもできますよね。
生徒に発話させる環境を作ってあげること。そして、間違った時には正してあげること。この2つが重要です。
(生徒が話す英語は、完璧な文法じゃなくていいです。私たち日本人も完璧な文法で話さないですよね。通じる程度で十分です。)
また、レッスン中での生徒の発話の割合は70-80%を常にKeepしてあげることを、心がけましょう。
テンポ良く進めているか
上記でもお話ししましたが、人間の集中力は15分が限度です。
同じ内容や練習を15分以上続けると、どうしても吸収力が下がってしまいます。
メリハリをつけてレッスンを進めることがとても大事です。
メリハリのつけ方は、下記のような方法で可能です。
- レッスンの構成
- 15分以上同じ練習を続けない
- 声のトーン
- 次のセクションに入る時など、先生の声の大きさ・抑揚を変える
- 体を動かす
- 会話練習の時など、立ったりジェスチャー入れながら練習
- ゲームを挟む
- 下記の記事のゲームは簡単だけど盛り上がります
理解度を確認しているか
理解をしているか、都度確認してあげることはとても重要です。
マンツーマンのレッスンの時は、常にその生徒しか相手にしていないのでわかりやすいと思います。
ただ、複数人数の時は、全員が理解して次のフェーズに進んでいるか、意識してあげてくださいね。
レッスンによっては、生徒のレベルが多少違う場合があります。
元気のある生徒が先に答えてしまったりして、シャイな生徒の発話機会が失われることもありますよね。
そういう時でも、質問するときに、名指しでシャイな子に発言させてあげたりしましょう。
(宿題やリスニング後の答えチェックなどで、ノートに書いてある答えがあっていることを確認できた時だけ、差してあげてくださいね!じゃないと答えられなくて、もっと恥ずかしい思いをしてしまうこともあるので・・・そこは先生の腕の見せ所です!😄 ちょうどいい場面で、発話させる機会を少しでも増やしてあげてください。)
生徒が楽しんで学んでいるか
生徒が楽しんでいるかは、英会話には欠かせません。
私の記事では、いつも伝えさせていただいていますが、英会話は勉強ではありません。コミュニケーションツールのひとつです。
「勉強」と捉えさせないようにさせられるのは、先生のあなただけです!
辛いことより、楽しいことの方がずっとたくさんある!ということを、必要以上に伝えてあげてくださいね。
「慣用句を覚えるのが苦手・・・」
→「この表現を使えるようになったら、旅行先のレストランでこんな風に話せるよ!」
など、イメージさせてあげることが効果てきめん!
そして、褒めてあげることも、生徒が英語を楽しいと思ってくれる第一歩です。
私は生徒を褒めることが本当に好きで(やる気を出してくれるので、レッスンをしてるこっちも楽しくなるんです。)いつもたくさん褒めています。
逆に生徒から「たくさん褒めてくれる先生だ!」と覚えてもらっているくらいです。笑
どんな小さなことでもいいんです。
生徒が発話した単語が前回のレッスンで習ったものであれば、”Good! You remembered the word!”とか、本当に些細なことでもいいので、たくさん褒めてあげましょう。人間褒められて伸びる人がほとんどです。
先生の覚えてもらえていると感じてもらうことも大事です。
そのためには、生徒の名前をたくさん読んであげましょう。
生徒が複数いたり、新しい生徒さんだと、なかなか名前が覚えられませんよね。
私は、レッスンの最初に、生徒の座った位置と名前のメモを取り、チーティングシートみたいにしています。
生徒が発話した時に、”That’s good, Mika!”のように、すぐ名前を呼べるようにしていますよ。
生徒が英語を楽しいと思えるかは、先生のパワーがかなり大きいです。
楽しんでもらって、やる気を持続させてあげましょう!
その日学んだことのまとめ
学んだことのまとめ(リマインダー)を必ずしてあげてください。
と、いうのも、これをしないと生徒は「今日って結局何がフォーカスだったんだっけ?私は今日何を身につけたんだっけ?」と思ってしまいます。
そして、自分が学んだことがはっきりわかっていないと、生徒の満足度が下がってしまいます。
本当に5分以内で、簡単に下記のような感じで大丈夫です。
「今日は、頻度の表現について学びました。never, sometimes, often, usually, alwaysを中心に、いろいろな頻度を表す表現を学んで話せるようになりました。自分でも練習して、もっと使い慣れていきましょうね。」
ひとつだけでも、生徒が「今日はこれを学べた!レッスンを受けてよかった!」と思ってもらえることが大事です。
さいごに
いかがでしたか。
英会話レッスンの最初はとても緊張しますよね。
でも、生徒も緊張しているんです。
「どんな先生かな?」「自分は英語ちゃんと話せるかな?」と、生徒も心配事がたくさんです。
それを払拭してあげて、楽しく生徒が学べるように、環境を作ってあげられるのはあなたです。
あなたが間違っても、生徒は責めたりしませんよ。
一生懸命教えてくれる先生を、尊敬してくれています。
それに応えられるよう、失敗や間違ってもいいので、コツ5選を意識しながら、生徒のための有意義なレッスンをしてあげてくださいね。
コメント
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