文法の本を買って、構文(現在完了形など)たくさん暗記しました!これで英語が話せるようになりますか?
いろいろな文法を覚えたんですね!すごいです!
暗記は大切な第一歩ですが、そこで終わってはとてももったいないです。もう一つの大切な仕上げをして、知識を確かなものにしていきましょうね!
Hello everyone!
現役外資系OL 兼 プロ英会話講師のasano ( >> profile)です。
英語の文法って難しいですよね。
(理解してしまうと難しくはないんですが、学んでいる最中は、大変ですよね・・・)
そしてせっかく覚えたものも、すぐ忘れてしまったりすると、またやる気が失せてしまい・・・の繰り返しだと、とても非効率でもったいないです!
では、文法を学習するだけでなく、何をしたら英会話は話せるようになるんでしょうか?
今日はそれについて紹介します。ぜひ見ていってくださいね!
「覚える」と「使える」の大きな違い
英語を話すには、大きく分けて、
- 単語力
- 文法力
の2つがあります。
どちらにも言えることですが(そもそもすべての「学習」に共通して言えることです)、覚えるだけでは使えるようにはなりません。
1. 覚える
↓
2. 使える
↓
3. 教えられる
この順序で、知識の深さと正確さが必要になってきます。
「英語を話す」というのは「2. 使える」になるので、ただ暗記した状態では「1. 覚える」のままです。
「1. 覚える」から「2. 使える」にすることを怠ってしまうと、みるみるうちに記憶が薄れていき、すぐに忘れてしまいます。
それが、「2.使える」段階までにしておくと、その記憶が薄れることはまずありません。薄れたとしても、少し使ってみると、どんどん思い出してきます。これが大きな違いです。
忘れてしまわないうちに、せっかく覚えた文法を「覚える」→「使える」英語として習得してしまいましょう!
インプットとアウトプットの関係
覚えること。
これは、文法の本を読んだりYoutubeを見たりして、知識や情報を頭に入れることですね。つまり、インプットの行動になります。
使うこと。
これは英語の文法で言うと、覚えたことを使って話したり、書いてみたりすることですね。これは、アプトプットの行動です。
どちらも行うことがとても重要です。
(例)
文法本を読んで頭に知識を入れる(インプット)
↓
その文法を使って、英会話の先生と会話してみる(アウトプット)
↓
その話した言葉が自分の耳に入る(インプット)
↓
それをノートに書いて、別の例文も作ってみる(アウトプット)
このように、両方行うことで、一つのアクションから、他の良い効果が生まれ、一石二鳥ならぬ三鳥も四鳥にもなるんです!
そして、アウトプットしたことは、人間そう簡単には忘れないんです。
学習の進め方
「アウトプットしたくても、英語を話す相手がなかなかいないんです」
という声もありますよね。
具体的に、どのようにインプットとアウトプットの学習したらいいのか、例を挙げてお話ししていきましょう。
インプット
文法の本の「基本の基本型」を覚える
文法の本(既にお持ちのもので構いません)を1冊「これをやる!」と決めて最後までやり通す。
「やり通す」と言っても、一字一句全てしらみつぶしに読まなくていいです。
ざっと流して、基本の基本型を理解してください。
それ以外を必死に覚える必要はないです。文法の本は辞書のように使いましょう!
では、基本の基本型とはなんでしょう?
これは私が勝手に呼んでいる😇、文法書の各章にある、基本型と言われている中で最も重要な型を指しています。
と言うのも、英会話を話すのに、特に日常会話ができるようになるためだけに、複雑な文法なんて必要ないんです。
文法の本に書いてる基本型も、私から言わせると、情報が細かすぎる。。
(実際、大手英会話スクールで英語指導をし、大手の外資系企業でマネージャーとつとめている私ですが、そこまで細かい情報は必要ないと感じているので信じてもらえるかと思います。)
例をとってお伝えしますね。
一般的な英文法の本(Forest, Nextage, 高校総合英語 etc.) って、大抵20-30章くらいに文法が分かれて説明されています。
その中のひとつに、完了形というものがあります。
(例)完了形
完了形には、基本型と言われるものが、「現在完了形」「過去完了形」「未来完了形」と3形あります。
こうやって3つの形があるって書かれると、「3つも覚えないいけないのか・・・」って思うと思うんです。
重要度の割合も、全て同じだと思ってしまいませんか?(私はそうでした・・・)なので、学習のパワーのかけ方も、すべて均等に行なっていました!
ただ、実はそうじゃないんです。
この3つの中の、「過去完了形」「未来完了形」なんてまず使いません。
普段英語を話していて、これらの使用頻度の割合として答えると、
現在完了形 96%、過去完了形 2%、未来完了形 2%くらいです。
(※ 英語の日常会話がベース)
….. 「え?」
ですよね。笑
驚きませんか?
完了形と言われたら「現在完了形」だけ押さえればいいんです。
(※ もう一度言います。英語の日常会話をゴールにした人の場合です)
言いたいことは、使わない文法を必死で覚えるのは本当に時間がもったいない。
効率化重視の私は、やる気がなくなってしまいます。
でも、じゃあ一体何が「基本の基本型」なんですか?ってことですよね。
基本の基本型は、大体が各章の最初に出てくる構文です!
そして、多いのは「現在」が入るものです。
完了形でいうと基本型が3つありますが、大事なのは「現在完了形」です。
この (基本の基本型)have[has]+過去分詞 を覚えましょう。
進行形も基本型が3つありますが、「現在進行形」が大切です。
この (基本の基本型)be[is/am/are]+動詞ing を覚えましょう。
もちろんこれ以外にもありますが、長くなってきたので他の記事で書きましょうかね。
ただ、文法の本の中には、いらない情報もたくさんある!ということを覚えておいてください。
なので、冒頭で言った通り、一通り各章の最初に出てくる構文を覚える!それが文法のインプットとして大切です。
そして文法書に関しての補足!
文法の本を使い始めると、これは使いにくいなどの理由で、別の文法書や、他に何冊も購入したりしてしまいがちですが、得策ではありません。どうしても「難しすぎて理解できない!」と言うようなレベルの本でない限り、別の本を購入することはお勧めしません。「ちょっと自分には合わないかな?」くらいであれば、その本を使い続けてください。他のページでもお話ししていますが、どの文法の本も大きな違いはありません。(気になる方はしたの記事をどうぞ)
アウトプット
さて、いよいよアウトプットです。
覚えた文法を使って何をすればいいか?です。
いろんな方法がありますが、一番シンプルで私がお勧めする方法をお伝えします。
1. その文法を使って、例文を書く
自分の経験だったり、日常で使えるものがいいですね!
例えば、「現在完了形」であれば、”I’ve been to Paris.”と、実際に自分がそういう会話になった時に使えるであろう文を作ってください。
2. 例文を音読する
10回以上は声に出して言いましょう!アクセント・発音など確認しながらやってくださいね。
ゆっくりではなく、噛まずに、自分の理想の感じで言えるようになるまでです。
見ないでスラスラ言えるようになるまで、繰り返し練習してくださいね。
(もちろん、日本語の意味がわかっていながらの練習ですよ)
3-1. 例文を使って会話をする
これは、2が終わってすぐにというよりは、メモを取っておいて、後日早い段階で実現させてもらいたい内容です。
この部分の実現が難しい人がいるかもしれませんね。
でも今は、オンラインレッスンなどで格安プランも沢山有ります。(私が英語を本格的に勉強し始めた頃は全くなかったです。。泣)
英語を話す友人がいる人などは、意識して使うようにしてみてください。
これがどうしても難しい…という人は、3-2へ。
3-2. 即時翻訳
これも、後日行ってください。
2で練習した、自分で作った例文の日本語訳をノートに書いておいてください。
その日本語をみて、即時に自分が作った例文がスラスラ声に出して言えるかチェックしてください。
1日後、1週間後、2週間後、3週間後、4週間後まで続けてください。
自分をテストしてみて、ちゃんと言えるようになっていたらOKです😎
さいごに
いかがだったでしょうか?
インプットとアウトプットは両方とても大切ですが、インプットだけで終わってしまっている人が多い!とてももったいないです。
知識として「覚えて」いるだけでは、いざという時に使うことができません。
しっかり「使える」ところまで日頃から準備しておいて、アプトプットの練習もたくさんして、その時が来たらすぐにスラスラ言えるように備えておきましょうね!
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