英語は話せるし、せっかくだから英語を教えたい!と思ったとき気付くことが、教えるって… 思った以上に難しいということ。
すでに生徒さんがいて教え方に悩んでいる方や、これから英語を教えることを仕事としていきたい方、
今日は、私が英語を教えてきた10年近くの経験から培ってきた、英語を教える上で最も役に立つ、2つのアプローチ方法を特別にお伝えします。
20歳で大学を中退。英語力ゼロ。奮起し渡米。24歳でカレッジを卒業。卒業後は、ウェブマーケティングのベンチャー企業を経て、仏大手ウェブ広告会社に移籍。同時に英会話指導を開始し、のべ300人への英語指導経験をもつ。大手英会話スクールの人気講師。 >> もっと読む
生徒は2つの種類に分けられる
まず、ご自分の生徒を思い浮かべてください。
(まだいらっしゃらない方は、いずれ教えるであろう生徒のことを想像してください。)
英語のレベルはそれぞれ違えど、大きく2つの種類に分けられるんです。それは…
1. 文法の知識はあるけど、英語が思ったように出てこない
>> 日本人によくいる、頭でっかちなタイプ
2. 英語(単語など)はどんどん出てくるけど、話す文の構成はぐちゃぐちゃ
>> 英語を話す積極性はあるけど、知識がついていっていないタイプ
この2タイプによって、英語を教える上でのアプローチが違うんです。
その方法をこれからお話ししますね。
シチュエーションで教える
タイプ1 : 文法の知識はあるけど、英語が思ったように出てこない
このタイプの生徒さんには、シチュエーションで英語を教えてあげることが、早く結果を出すことに繋がります。
例を見てみましょう。
今日のレッスンのゴールが「”Can”の使い方について」だとします。
タイプ1の生徒には、シチュエーションで教えます。
つまり、
よし、今日はあなたが友だちの家に遊びにきた設定にしましょう。そこで、どんな会話が”Can”が使ってできるか考えてみましょう!
といった具合です。
アイデアとしては、
- Can I use your bathroom?
- Can we play a game together?
- Can you close the window? I am cold.
などが上がるでしょう。
それを、ロールプレイで練習してください。
慣れてきたら、別のシチュエーションに変えて、同じようにロールプレイで慣れるまで練習してあげましょう。
色々な”Can”を使った表現を、どんどん教えてあげてください。
タイプ1の生徒は、文法知識があるけど英語が出てきません。
理由は、自分の”Can”の正しい使うタイミングや使い方が、100%理解できていないためが多いです。
そのため、色々な”Can”を使うシチュエーションを提案してあげて、たくさん練習させてあげることが大切です。
文の構成の方法(文法)に重点をおいて教える
タイプ2 : 英語(単語など)はどんどん出てくるけど、話す文の構成はぐちゃぐちゃ
このタイプの生徒さんには、英文法を基礎から教えてあげることが、早く結果を出すことに繋がります。
同じ例をとって見てみましょう。
今日のレッスンのゴールが「”Can”の使い方について」だとします。
タイプ2の生徒には、文の構成の方法(文法)に重点をおいて教えます。
“Can”の意味。
“Can”が助動詞であり、動詞の原形と一緒に使用すること、どの位置に配置するべきかなどを、しっかり細かく教えてあげてください。
これは残念ながら、最初は覚えるしかありません。
しっかり丁寧に、その文法のあるべき形を定着させてあげてくださいね。
もちろんロールプレイは、こっちのタイプの生徒にも重要です。
ただ、シチュエーションで色々教えてあげるのではなく、ひとつひとつ、その生徒が表現や文法が間違っていないか、注意して聞いてあげて、間違っていたら直してあげてください。
私は〜できます。 I can play tennis.
私は〜できません。 I cannot play tennis.
あなたは〜できますか? Can you play tennis?
など、この”〜”部分を考えさせてあげて、いろんなパターンで、一緒にリピートしたり、生徒に自分でスラスラ言えるようになってもらいましょう。
タイプ2の生徒は、英語(単語など)はどんどん出てくるけど、話す文の構成はぐちゃぐちゃです。
理由は、文法の知識がないので、なんとなくで単語を並べて話した気になってしまっていることがが多いです。
そのため、”Can”の使い方を1から復習して、文法に注力してたくさん練習させてあげることが大切です。
さいごに
どうでしたか。
英語がなかなか話せない生徒は大きく2つに分けられますが、下記の方法で教えてあげてくださいね。
タイプ1 : 文法の知識はあるけど、英語が思ったように出てこない
>> シチュエーションで教える
タイプ2 : 英語(単語など)はどんどん出てくるけど、話す文の構成はぐちゃぐちゃ
>> 文の構成の方法(文法)に重点をおいて教える
英語を教えることって、カンタンなようで実はものすごく奥が深いですが、
私も、教えるようになってから、より英語への理解が深まっています!
一緒に英語を使える人材を少しずつ育てていけるといいですね。
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