子どもには英語を話せるようになってほしい。でもなるべくお金はかけたくない…
「英語が習得できる、一番遅くない年齢って何歳ですか?」
よく聞かれる質問の一つです。
今日は、いつから英語教育を始めるのが理想的なのか?についてお話しします。
20歳で大学を中退。英語力ゼロ。奮起し渡米。24歳でカレッジを卒業。卒業後は、ウェブマーケティングのベンチャー企業を経て、仏大手ウェブ広告会社に移籍。同時に英会話指導を開始し、のべ300人への英語指導経験をもつ。大手英会話スクールの人気講師。 >> もっと読む
子どもをバイリンガルに育てるための理想的な教育スケジュール
まずは私の提案する理想的なスケジュールから!
年齢 | 英語のゴール | アクション |
---|---|---|
0 – 3 歳 | [Listening] – 英語を聞き取る耳を養おう | – 英語の歌を聴かせる – 英語で映画を見せる – 英語の絵本を見せる – アルファベットの歌や曜日の歌を一緒に歌う |
4 – 6 歳 | [Speaking] – 簡単な会話ができるようになろう – 外国文化や習慣に興味をもってもらう | – 隔週の英会話スクール – 英語圏の文化(ハロウィン、クリスマス)などお祝いする – 発表会などで英語を人前で話す機会をもつ |
7 – 12 歳 | [Reading + Writing (Basic)] – 文法を理解できるを理解できるようになろう – 短い日記を書けるようになろう | – 毎週の英会話スクール – 海外旅行などで外国の人と交流する機会をもつ – 資格試験などでゴールを見える化する |
13 – 15 歳 | [Reading + Writing (Advanced)] – 英語の本を読めるようになろう – 作文を書けるようになろう | – 短期留学 |
楽しんでもらう
英語を習わせようと思う前に、念頭に置いておいてもらいたいことがあります。
それは、英語=勉強ではなく、まずは楽しんでもらうことです。
と言うのも、楽しくなければ、何事も続きません。
私たち大人だって、つまらないことはしたくないですよね。特に、子どもはそうです。
アルファベットを覚えよう!と思って教えても、
なかなか集中しない子どもにイライラして「なんでこれくらい言えないの!」なんて、怒りたくなってしまいますよね。
でも、英語って言語なんです。勉強とは少し違うんです。
試験のときに無理やり答えをひねり出して答えられたら正解!ではないんです。本人が普段からサラッと話せるようになることが目標なんです。
なので、英語を楽しくないって思ってしまうことだけは、避けてもらいたいです。
なんでも、楽しくできるように考えてあげてください。
勉強しなさい!じゃなくて、ゲーム要素を入れてあげたり、お父さんお母さんも一緒に遊びながら考えてあげたり。
そうすると、子どもは自然に話すようになるんです。
言語だけでなく、英語文化や習慣に興味をもってもらおう
アルファベットや英語の歌、文法だけ教えていても、子どもからすると、なんでこんなことやってるんだろう?と思うようです。
なので、英語の言語だけでなく、文化や習慣に興味をもってもらいましょう。
外国人の知人などがいて一緒に遊ばせることができたら1番リ理想かもしれませんが、そういう状況なんて珍しいですよね。
1番カンタンでオススメな方法は、海外の子どもが出ている英語の映画を見せてあげることです。
耳を慣らせてあげたいので、音声は英語で見せてあげるの良いでしょう。
- グーニーズ
- 海賊の隠した宝物を探すティーンエイジャー7人の冒険。
- ホーム・アローン
- 少年が、2人組の強盗から家を守るために戦うファミリー・コメディー。1〜3まであります。
- ハリーポッターシリーズ
- 魔法学校に通う生徒たちの話。ハリー、ロン、ハーマイオニーのトリオがワクワクさせてくれます。大人が見ても楽しめます。私も大ファン!
7シリーズありますが、ハリーたちが子どもの時の頃のものがいいので、最初の3シリーズくらいがオススメです。
- 魔法学校に通う生徒たちの話。ハリー、ロン、ハーマイオニーのトリオがワクワクさせてくれます。大人が見ても楽しめます。私も大ファン!
※Amazon Prime:レンタル期間がありますのでご注意ください。
海外ってこんなところなんだ!楽しそう!と思ってもらえばこっちのものです。
また、いろんな海外のイベントを生活に取り入れてあげるのもいいですね。
クリスマスやハロウィン、センクスギビングやイースターなど、日本にはないようなイベントを教えてあげて一緒にお祝いする。子どもってお祝いごとが大好きなので、興味を持ってくれますよ!
4技能をバランスよく習得してもらおう
- Listening (聞く)
- Speaking (話す)
- Reading (読む)
- Writing (書く)
この4技能、英語をストレスなく使いこなせるようになるには、とても大切なんです。
全て1度にやろうと思っても、できることではありません。
冒頭の子どもをバイリンガルに育てるための理想的な教育スケジュールでも書いた通り、順を追ってやっていくのが理想的かなと思います。
早期教育ではなく、適期教育をしよう
英語を習うのは、早ければ早いほど良いと考える方もいるかもしれません。
正しくもあり、間違いでもあります。
言語を話す上で、まず重要なものとして”聞き取り”があります。
日本語もままならないうちに英語を勉強させて意味はあるのか?…
結論は、あります!!
生まれたばかりの赤ちゃんのことを考えてみましょう。
言語を話すときに、まずその子が聞くのはお母さんやお父さんの声です。
その音を聞き分けて、赤ちゃんは真似をして言葉を発するようになりますよね。
その音のことを、音素(おんそ)と呼びます。
音素(おんそ、英: phoneme)とは、言語学・音韻論において、客観的には異なる音であるが、ある個別言語のなかで同じと見なされる音の集まり。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』- 音素
一般的にその音素の聞き分けが自然とできるようになるのは、6歳までと言われています。
ただ、それ以降で英語を完璧に習得している人はたくさんいますよね。
私自身が、20歳を過ぎて英語を勉強して英語をマスターしているので、この音素については英語教育を考える上での一つの指針にしかなり得ませんが、音素を「自然に」聞き取れるのが6歳までで、それ以降は努力など意識的なチャレンジが多少は必要になってくるのだと思います。
ただ、適期教育と言っている通り、正しいタイミングに正しい内容を学ぶのが好ましいので、スケジュールにような教育を行うことが個人的には推奨しています。
さいごに
子どもには英語を話せるようになってほしいですよね。
その子の性格や学習意欲にもよると思いますが、私に子どもが生まれたら、ここでお話ししたようなステップで子どもに英語を親しませていくと思います。
皆さんもお子さんが楽しく英語に慣れ親しめるように環境を作ってあげてくださいね!
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