英語を勉強しよう!
と思っても、どこから手をつけていいかわからないですよね。
今日は、大事な4つの柱についてお話しします。
20歳で大学を中退。英語力ゼロ。奮起し渡米。24歳でカレッジを卒業。卒業後は、ウェブマーケティングのベンチャー企業を経て、仏大手ウェブ広告会社に移籍。同時に英会話指導を開始し、のべ300人への英語指導経験をもつ。大手英会話スクールの人気講師。 >> もっと読む
英語習得の4つの柱
英語を話すときに意識して欲しい柱が、大きく分けて4つあります。
- Reading (読むこと)
- Writing (書くこと)
- Listening (聞くこと)
- Speaking (話すこと)
どれも大切で、どれも必要なのですが、
人によって、この柱にフォーカスした方がいい!というものはあります。
例えば、
海外旅行に行って、現地の人と楽しく会話できようになりたい人。
その人は、”4. Writing (書くこと)”は、そんなにできなくてもいいですよね。
そもそも、英語を学びたい私の生徒さんたちのことを考えながら、表を作ってみました。
4つの柱 | 目的 | |
---|---|---|
1 | Reading (読むこと) | – 試験をパスする (TOEIC, TOEFL, 学校試験 etc.) |
2 | Writing (書くこと) | – 試験をパスする (TOEIC, TOEFL, 学校試験 etc.) |
3 | Listening (聞くこと) | – 外資系/日系(海外事業部)企業で働く – 海外旅行へ行く |
4 | Speaking (話すこと) | – 外資系/日系(海外事業部)企業で働く – 海外旅行へ行く |
上記の図で気付く方がいると思うのですが、そうなんです。
私たちが、日本の学校で教えてもらうのって、 1. Reading (読むこと)や 2. Writing (書くこと)がメインなんです。
ただ、現実問題、大人になって、「英語を使って何かしよう!」と思ったときに必要なのって、1. Reading (読むこと) や 2. Writing (書くこと)より、むしろ、残りの2つの柱 3. Listening (聞くこと)や 4. Speaking (話すこと)が必要なことがほとんどです。
私いる外資系企業でも、まず大切なのは 3. Listening (聞くこと)と、4. Speaking (話すこと)です。
私が日本の教育を受けている間に、英語を本格的に習っていたのは、中学1年生〜高校3年生(1999年〜2004年)の6年間もの長期間です。が、高校卒業時の私の英語力なんて、外国人を目の前に自信を持って言えていたのは「サンキュー」と「ソーリー」くらいのものです。
日本の英語教育で、もっと3. Listening (聞くこと)や、4. Speaking (話すこと)にフォーカスしてくれていたら…と、心底思いますが、まだまだ時間がかかりそうですね。
2つセットで考える効率の良い勉強法
話は戻って、
上記の4つの柱は、2つずつのセットに分けられるんです。
- 【セット 1】Reading (読むこと) × Writing (書くこと)
- 文章を読んで、書く。書いて、読む。
- 【セット 2】Listening (聞くこと)× Speaking (話すこと)
- 会話聞いて、話し返す。話して、聞いてもらう。
そうです。この2つのセットは、対になっています。
インプット | アウトプット | |
---|---|---|
セット 1 | Reading (読むこと) | Writing (書くこと) |
セット 2 | Listening (聞くこと) | Speaking (話すこと) |
上の図の通り、この2つのセットに分けられます。
自分が、4つの柱のどれをフォーカスしたいかですが、
このセットで考えることが大切です。
インプットとアウトプット、インプットは難易度が低く、アウトプットは難易度が高いんです。
つまり、
【セット 1】Reading (読むこと) × Writing (書くこと)だと、
Writing (書くこと)ができるようになれば、必ず、Reading (読むこと) もできるんです。
【セット 2】Listening (聞くこと)× Speaking (話すこと)だと、
Speaking (話すこと)ができるようになれば、必ず、Listening (聞くこと)もできるんです。
細かく見ていきましょう。
【セット 1】Reading (読むこと) × Writing (書くこと)
単純に考えると、
1. 読んでみる(Reading)
2. 文法や言い回しが覚えられる
3. 書くことができるようになる(Writing)
となるように思えます。が、そんなに簡単ではありません。
というのも「読むこと」はインプットの行動であるので、それを「書くこと」のアウトプットの行動に変えるのには、多くの努力が必要です。
逆に考えてみたらどうでしょうか。
1. 文を書いてみる(Writing)
2. 読めるようになる(Reading)
そうなんです。一つステップが少ないですよね?
「書くこと」はアウトプットの行動なので、アウトプットがすでにできる人は、インプットができるんです!
【セット 2】Listening (聞くこと)× Speaking (話すこと)
セット2についても、見てみましょう。
- 聞いてみる(Listening)
- 言い回しや自然な表現が覚えられる
- 話せるようになる(Writing)
と、一瞬思いがちです。
「聞くこと」はインプットの行動なので、それを「話すこと」のアウトプットの行動に変えるのには、多くの時間と努力が必要です。
逆に考えてみましょう。
- 英語を話してみる(Speaking)
- 聞けるようになる(Listening)
一つステップが少ないんです。
「話すこと」はアウトプットの行動なので、アウトプットがすでにできる人は、インプット「聞くこと」ができるんです!
体系的に英語を学ぶ
つまり、まとめると、こうなります。
Reading (読むこと) と Writing (書くこと) を上達させたかったら、
Writing(書くこと)のみに注力!!
Listening (聞くこと) と Speaking (話すこと)を上達させたかったら、
Speaking (話すこと)のみに注力!!
アウトプット行動に時間と努力を費やしてください。
大変かもしれませんが、4つすべてやろうとするより、効率よく学べるはずです。
さいごに
いかがでしたか。
同じ英語学習でも、コツを知っているといないでは、習得の質と速さが変わってきます。
もちろん地道に勉強に励むことが大切ですが、効率よく自分の成長を感じながら、楽しく学習していきましょう。
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